「エシカル(ethical)」とは、「道徳的・倫理的」を意味する英語で、意訳すると「人や社会、地球環境に配慮した」という言葉です。
山櫻では、省資源性、省エネルギー性、リサイクル性を考慮した製品の開発やサービスの提供を意識して、環境負荷の少ないエシカルな事業活動を目指しています。
特に、原材料の調達においては、森林の保護に努めることが紙製品メーカーとしての重要な責務であると認識し、違法伐採の排除および管理された森林からの木材利用、適正な再生紙資源の活用など、協力会社との連携により活動を推進しております。
環境マネジメントシステム
2000年にISO14001(環境マネジメントシステム)の認証を取得して以来掲げた環境目標を各部門に展開し、省資源、省エネルギー、廃棄物の削減など環境負荷の少ない事業活動の推進に努めています。
2017年度からは、国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」と山櫻の環境目標をリンクさせ、よりグローバルな視点で社会に貢献することを目指した取り組みを開始しています。
エシカルな製品開発
山櫻は、再生紙を利用した名刺用紙の販売を業界に先駆けて開始して以来、非木材紙、間伐材、森林認証紙といった環境性の高い原材料の利用を行ってきました。また、プラスチックやフィルムを使わない窓封筒や名刺箱といったリサイクル性の高い製品の開発などにも積極的に取り組んできました。
最近では、環境保護から一歩進んだ形での社会貢献も視野に入れた製品開発にも力を注いでいます。バナナペーパー(バナナの茎でできた紙)製品には、原産地の安定的な雇用の創出による経済発展への寄与(フェアトレード)という側面があり、東北コットン製品には、東日本大震災で発生した津波による塩害で稲作が困難になった農家の支援という特長があります。
お望みのエシカル製品がきっと見つかる
FSC認証紙
世界の森林保全に貢献
FSC森林認証制度とは、森林を適切に管理し、環境や地域社会に配慮しているかどうかを、第三者認証による徹底したシステムで評価し、認証する仕組みです。認証紙の利用促進は、適切な森林管理を行う林業者を支援し、森林保全に貢献することにつながります。FSCの認証林は欧州、北米、中南米、アジア、アフリカなど全世界にわたっているので、世界に通用するグローバルな環境PRが可能です。
バナナペーパー
人にも環境にもやさしいフェアトレード製品
フェアトレードは、製品を作る人の健康と経済、環境保全を支援する「公平な貿易」を実施する仕組みです。
バナナ、カカオ、コーヒー、綿花などに加えて、近年では紙の生産も行われています。フェアトレードペーパーは、アフリカのザンビアで廃棄されるだけだったオーガニックバナナの茎から繊維を取り出し、日本の和紙の技術を用いて作られました。生産地の環境と貧困の問題に同時にアプローチする紙として、いま注目を集めています。
東北コットンCoC
津波被害からの復興を支援
東北コットンCoCとは「東北コットンプロジェクト」で栽培された綿(コットン)の茎から採った繊維と森林認証パルプを原料に生産された紙です。「東北コットンプロジェクト」とは東日本大震災の津波被害により稲作等が困難になった農地で塩に強いとされる綿を栽培し、さらに紡績、商品化、販売まで一貫して行うことで東北での新規農業形態を支援する共同プロジェクトです。綿の茎を使用したこの名刺は、栽培農家による復興への挑戦を支援しています。
間伐材紙 / 国産材紙
地材地消で地域経済の活性化を応援
適切に間伐された森林は、太い幹としっかりとした枝葉によってCO2吸収量の拡大に貢献します。また、国産材(間伐材)の利用推進は適切な森林管理を行う地域経済への波及効果につながります。
グリーン電力紙
地球温暖化対策に貢献
グリーン電力※を使用して生産された紙です。グリーン電力紙を使用することで地球温暖化対策に取り組むことができます。
※グリーン電力とは
太陽光・風力・水力・バイオマス・地熱などの「再生可能エネルギー」から発電される電力のことです。地球温暖化の主な原因となるCO2を排出しないので、 持続可能なエネルギーとして注目されています。
タンザニアコットンCoC
オーガニックコットンを使用して持続可能な農業を支援
「bioReプロジェクト※」から生まれたタンザニア産オーガニックコットンの落ち綿と、森林認証パルプを原料に生産された紙です。オーガニックコットンとは農薬や化学肥料を使用せずに有機農業で栽培された綿花です。有機農業は環境負荷を抑えるだけでなく、農家の自立支援や児童労働の禁止、フェアトレードなど包括的なアプローチで持続可能な農業の実現を目的として、全プロセスで第三者認証機関に検査・認証されています。
※bioReプロジェクト
スイスのREMEI社が中心となり、1991年からインド、1994年からタンザニアで始められたオーガニックコットン栽培のプロジェクトです。
間伐材紙 / 国産材紙
地材地消で地域経済の活性化を応援
適切に間伐された森林は、太い幹としっかりとした枝葉によってCO2吸収量の拡大に貢献します。また、国産材(間伐材)の利用推進は適切な森林管理を行う地域経済への波及効果につながります。
非木材紙
木材以外の原料で環境配慮を個性的にアピール
非木材紙は、針葉樹および広葉樹以外の植物繊維を原料としてつくられています。
非木材紙を利用することは、森林の過剰伐採を軽減することにつながりますので、環境配慮の取組みを個性的にPRしたい方におすすめです。
また、非木材紙は、木材紙にはない独特な肌合いを持った種類が多いことも魅力です。便箋や卓上カレンダー、包装紙のほか、学園祭やイベントの容器トレイや紙コップに使用されるなど、様々な用途、場面で活躍しています。
再生紙
紙のリサイクルで森林資源の節約に貢献
紙をリサイクルすることで、紙ごみが資源として甦り、森林資源の節約につながります。
近年はボール紙(板紙)のほか、書籍や雑誌、印刷用紙などへの再生利用が進められており、官公庁をはじめ、グリーン購入法(※)に適合した再生紙製品を採用する民間企業が増えています。
※グリーン購入法 : 国や独立行政法人などの機関が、環境に配慮した製品(環境物品)を優先的に購入し、環境配慮型製品の需要拡大を目的とする法律。封筒の場合は、「古紙パルプ配合率40%以上であること」などが適合基準となります。
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