手紙のススメ vol.11 郵便でおくる手紙 〜母の日や父の日に、感謝の気持ちを伝える〜
株式会社山櫻のセカンドブランド +lab(プラスラボ)のクリエイティブディレクター 大場敦子さんによる連載企画「WATASHINO的 手紙のススメ」では、手紙もひとつのコミュニケーションツールでありビジネスツールであると考え、“「ワタシ」を印象付ける”をキーワードに手書きの手紙にまつわるコラムをお届けします。
「手書きの手紙」を送りましょう
今週末は母の日、来月は父の日ですね。街中では、母の日の贈り物のコーナーやお花屋さんにはカーネーションや母の日のアレンジメントがたくさん並んでいますね。また、文房具店などの手紙用品コーナーも母の日に合わせたデザインのアイテムが売り場を華やかにしています。
母の日や父の日は時期は違っていても世界中にあり、日頃の感謝の気持ちを伝えたり贈り物を贈ったりする習慣は概ね同じようです。年に一度のこの日に、贈り物を贈って感謝の気持ちを伝えるのも素敵なことですが、手紙で感謝の気持ち伝えてみませんか?
両親への感謝の気持ちは近親者だけに照れくさくて伝えられない、いつでも伝えられると思っているうちに伝えそびれる。また、近すぎるゆえに感謝の気持ちを伝えることすら気が付かないことがあります。
家族だから気づくだろう、家族だから伝えなくてもわかり合えるというのは、おとぎ話のようなものです。家族も他人も一緒です、何かしらの方法で伝えようとしなければ伝わりません。それは、贈り物でもメールやSNSでも構いませんが、「手書きの手紙」という手段もたまにはいいのではないでしょうか。(たまに、というところも実はいいところだったりします。)
そして、「手書きの手紙」を郵便で送ることをおススメします。
両親と離れて住んでいる方、一緒に住んでいる方ならなおさら、感謝の手紙を郵便で送ってみてください。特に、照れくさくてなかなか…なんて思っている方や、ひとつ屋根の下に暮らしながらすれ違いの生活をしている方に使っていただきたいのが郵便です。
郵便で手紙を送ることをおススメするのには、いくつか理由があります。
● 渡すタイミングを逃さない
大人になると一緒に住んでいても、生活のリズムが違うことで同じ時間を過ごすことが難しくなり、ただ手紙を渡すだけでも、タイミングが合わないなんてこともあります。郵便で送れば、タイミングを逃さず渡すことができます。
● 郵送という手段でワンクッション挟む
照れくさくて面と向かって渡すことができない方も、郵送という手段を使って間接的に渡すことができます。宛名を書き、切手を貼ってポストへ投函する、このひと手間と、手紙が収集され配達されるまでの時間というワンクッションが照れくささを解消してくれます。
● サプライズを一緒に贈ることができる
最近は、手書きの手紙が自宅のポストに届くことも少なくなっています。チラシやDMに紛れて一通の手書きの手紙をポストの中に見つける瞬間は、とてもワクワクします。稀なことであればあるほど、驚きと嬉しさもひとしおです。
この3つのポイントは、両親への手紙だけでなく、夫や妻、子ども、友人への手紙でも同じです。手紙を書くことと渡し方を考えると、より印象に残る手紙になります。
WRITER
大場 敦子 Atsuko Oba
+lab(プラスラボ(R)) クリエイティブディレクター
デザイン、印刷関連、雑貨店などの仕事を経て、株式会社山櫻で文具のブランド「+lab」のクリエイティブディレクターを務める。
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